とあるセルティスタの落書き帳

サッカークラブ、Celta de Vigoについて書きたいことをノホホンと書いていくブログです。管理人は多忙(怠惰)のため、基本的に気が向いた時に集中更新になると思います笑 カードゲームGwentについてもチマチマ書いていきます(´ω`*)

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セルティスタ 兼 Gwentエンジョイ勢のブログ

プレイバック!Celta! 第3節アトレティコ・マドリード戦 なぜアリアスは後半投入だったのか? ~チョロの思惑とモハメド流親友の叩き方~

えー今更ながら、レビュー記事ですw

 

長い長いインターナショナルウィーク何してたんだ

 

DAZNがハイライトしか見られない期間まで怠けていたため、本来書きたかった形とは異なってしまいそうですが、どうぞ最後までお付き合いくださいませ笑

 

 

 

スタメン!

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メンバーは前節と同じ。いちおう表記上は3-4-3でありますが数字の羅列でしかないですね笑 ロボツカとベルトランの位置は互換可能です。

後ほど細かく説明していきます。

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お次はアトレティコ。いつもの通り4-4-2ですね。ファンフラン爺が怪我をされてしまったので、サビッチがサイドバックに。ここについても深く掘り下げていこうかなと思っています。

 

かみ合わせ的には基本的に両者とも最終ラインが1枚余る形でしたね。

 

両者の狙い。

セルタさんは前節は難敵パコ・ロペスのレバンテを倒すことに成功。プレシーズンから様々試してきたなかで、ようやく攻守のバランスが見えてきました。

特徴としては、時間帯によってプレスの位置を使い分けること、試合の状況によってその時間帯で最も効果的でリスクが低いエリアを攻略することが挙げられるかなと思います。兎にも角にもポゼッションというウンスエさんからは大きく変わったと感じます。

 

セルタの狙いとしては、

といったところでしょうね。

 

対するアトレティコ。開幕戦からバレンシアとなかなか激しめのシーズン序盤。レマル、ロドリ、ジェンソン・マルティネスの新加入組のフィットもそこそこ進んでいる模様。

いままでの堅守に加えて、前線のタレントも増えてきており、ロドリの散らしがハマれば「ボールを持たされた」時の問題も解決してしまいそうな勢い。

 

そんなアトレティコの狙いは

といったところですかね。

両者、キレのあるショートカウンターを持っているので、迂闊に中盤でボールを取られたくないというのが焦点になってきます。

 

キックオフ

セルタのボールでキックオフ。


一度DFラインまで下げたボールからロングボール、マキゴメに当ててCKを取ってから数分間はセルタペースでした。

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しかし、前半は基本的にアトレティコペースで進んでいきます。

 
セルタの前線のプレスはボールを刈りとる事よりも確実にサイドへボールを追い込むという事を徹底していました。

レバンテ戦ではCHも前に出てプレスをかける場面も多く見られましたが、今回は少なかったと感じます。

 


となると、ボールを持つことが多くなるのはアトレティコのSBです。

サヴィッチの本職はCBだそうなので、フィリペのサイドから攻撃が始まります。

 


アトレティコのポジショナルな攻撃(遅攻)

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アトレティコが攻略したいエリアは、セルタのWBの後ろ、CBの脇です。いわゆる3バックの泣き所ですね。

 
レバンテもそうでしたが、2トップの片方がサイドに開く事でCBを釣りだそうとします。

 
セルタは基本的にゾーンではなく「人を基準とする守備」をおこなっていきます。


基本的に中央のパスコースは切られており、最も通しやすそうなのは開いたコスタ、ないしグリーズマンでした。

 
ここでフィリペはドリブルで前に運ぶ事はせずに、シンプルに中盤を飛ばして開いたCFに預けました。

中盤で不用意に取られるよりは、前にボールを運んでしまった方が良いという、チョロのショートカウンター対策その1でしょう。

 


一方でセルタもこのエリアを攻め込まれるのは想定済み。レバンテ戦でもココからモラレスにシュートまで持っていかれる場合や、マイナスのクロス→CBかGKが弾いたセカンドをミドルシュート→CKというチャンスの連鎖を作っていました。

 
それを受けてモハメドはロンカリアに前節よりCFのスペースを奪うように指示していたように感じました。

 
ここでCFは走り出したコケにフリック、もしくは自分で無理やり反転してシュートorクロスという形に。

 
レバンテはなりふり構わず前を向いて来たイメージでしたが、アトレティコはフィリペまで下げるシーンも多く見られました。

 


そしてすかさず、サイドチェンジで孤立しているコレアへ。

 
すると、中央よりにポジションを取っているシストの穴が出来ており、コレアはサイドでWBと一対一に。

 
たとえコレアがドリブル突破に失敗しても後ろにはサヴィッチが控えているので、セルタのカウンターをシャットアウト出来ます。

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チョロとしては、無理にコスタのサイドを攻めすぎず、コレアの突破時のミスを気にしないで済むような攻撃を組み立てていたと思います。

一方で、コレアは良くも悪くも孤立しているのでクリーンな形でクロスを上げるシーンは少なかったです。

ココでSBが絡み始めると、セルタの左サイドはてんやわんやの大騒ぎになりそうでした()

 


チョロは被カウンター対策を第一に攻撃を組み立てたために、アリアスをベンチに置いたと考えられます。

 

セルタのロングトランジション(カウンター)


基本的にアトレティコペースで前半は進んでいくものの、セルタもやられっぱなしではありませんでした。


ショートトランジションを挑めないならロングトランジションで勝負!です。

クロス爆撃に耐え抜いたら、中盤で浮いているシストちゃん、もしくはアスパスに素早くボールを託していきます。

 
カウンターは基本的に前線3枚にお任せ。前線でモタモタしてしまったらWB、特に右のカピタンが上がっていくという構造でした。

 
前線3枚はかなり流動的に動く事を許しているようでした。

 
また、ショートカウンター対策としてシストちゃんは中盤でのドリブルを自重。きっと監督指示があったのでしょうね。
ある意味シストちゃんが目立たない試合展開は正解だったと思いますw

 
流石アトレティコ、切り替えがメチャ早いので思うようにカウンター出来るチャンスは少なかったですが、オブラクを脅かすシュートまで持っていく事が何度か出来ました。

 

事件は起きた・・・

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 このまま後半もアトレティコペースで試合が進み、セルタが力尽きるかそれとも一矢報いるか、と思った瞬間・・・

 

事件は起きてしまいました・・・

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ゴディンさん、お悔やみ申し上げます。。。

 

ツルツルで有名なバライードスが、(ほぼ初めて言っていいでしょう)味方してくれました笑

 

本来はこんな感じです()

 

一応セルタさんを擁護しておくと、引きこもるだけでなく前へのプレスを怠らずにゴディンへ下げさせたことを挙げましょう笑

あと、マキゴメのシュートは素晴らしかった。オブラクのニアをぶち抜くなんて...やっぱりタダ者じゃないですね、この選手笑

 

解き放たれたロボツカ ~セルタのボール保持時の攻撃~

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さて予想外の形で先制点を取ってしまったセルタさん。

流石に45分間引きこもっている訳にはいかないので、アトレティコの前プレが弱まってきたところで、ボール保持の攻撃にも重点を置き始めます。

 

両CBが危険なニオイをプンプン匂わせながら、ボールをドリブルで前に運ぶこともありますが、ビルドアップは基本的に2センターが担います。

ベルトランが最終ライン近くまでボールを受けに落ちてきます。そのため去年までビルドアップの出発点を担ってきたロボツカがより攻撃的に振る舞うことが出来ています。

 

そして、この二人、コンビ結成からまだ5試合目くらいですが息ぴったり。

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中盤の底で片方が囲われてピンチに陥っても・・・

さらりとワンツーで抜け出してしまいますwww

そして目の前には広大なスペースが。ここをロボツカがヌルヌルとドリブルで駆け上がっていくのです。

 

もちろんロボツカが落ちてベルトランが上がっていくパターンも存在します。

ただ今節はロボツカに変なパスミスが2本くらいありましたよね...

ロボツカはビルドアップ時にサイドバックに近い位置へ流れて行って、パス交換で抜け出すことや、逆サイドへのパスコースを作ることを得意としています。(ちょっと違うような気もするけど、ロシアW杯の柴崎のような動きっていえばいいのかな?)

 

しかし3バックだといつもいるSBの位置に選手がいない場合があります。ロボツカ自身の認識のズレが、普段あまり見ないパスミスの仕方をしていた原因かなと思います。

 

じゃあ無理やりSBを作ってしまおうじゃあないか!

ということで、5(3)バックから4バックの可変も見られるようになっていきます。

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白の矢印の根本が元いた場所で矢印の先が動いた後の位置取りです。

ロンカリアがSBもできることを生かして、3バックを右へスライドさせます。またカピタンをより高い位置に置くことで右サイドの攻撃力を高めています。

他にも4バック可変のやり方を試しているようでしたが、良く分からなかったので別の試合で追記できたらなと思っています笑

 

これにより前線の枚数が確保できるので、よりアグレッシブにプレスをかけることが可能になりました。これでボール保持をしてもカウンターを受ける回数を減らすことが出来ます。(ゲーゲンプレスとポゼッションサッカーハッピーセットですね!)

 

そして今季のセルタの攻撃的プレスは片方のサイドに密集して、その場で刈り取るのが特徴です。

サイドチェンジに対しては、逆側のSBが強く出て行って対応していきます。

もちろんSBが刈り取れなかったり、真ん中を無理やりぶち抜かれた場合は・・・CBしか残ってない場合がほとんどですwww

 

もう一度流れをつかんだセルタはアスパスが追加点を取ることに成功します。この追加点で注目したいのはマキシが右に流れてハーフスペースを使っていることですかね。

前3枚の流動性とカピタンが高い位置でフィリペをうまく釣り出したのが大きかったと思います。

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さらにその後、前プレからカウンターに移行した直後、アスパスの蹴りだしたボールがサヴィッチの手にあたり2枚目のイエローで退場。試合を決定づける退場でした。

そしてプレスがハマっているのを印象付けるプレーでもありました。

 

セルタはシストに変えてオカイを投入。3センターで中央の防御力を高めるとともに、再び5バックに戻します。

3センターになったことで、今度はベルトランが生き生きと攻撃参加できるようになりました。

 

さらにアスパスに変えてブファルで、前線2枚になったカウンターの推進力を補います。

 

お疲れのロボツカに変えてメンデスも投入して、一人有利のセルタはカウンターの機を伺いつつ、ボールをゆったり回しながら時間が過ぎていくのを待ったのでした・・・

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 2-0で勝利!

アトレティコの交代策を検証。

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さて先制点を取られてしまったアトレティコは、すかさずカリニッチ、ルマルを入れて3トップに。前半はCFが流れることでチャンスを作っていましたが、その分クロスへ飛び込む枚数が少なくなってしまっていました。これを解消するための一手だったと思います。

 

筆者はアトレティコの選手の特徴を細かく知っている訳ではないので、憶測になってしまうのですが、コレアを下げたのはシメオネがとち狂った訳ではないと思います。

この後、さらにアリアスを投入する必要が出てきた場合の布石だったのかなと考えています。

コレアはどちらかというと、一番大外から中に入ってくるドリブル、飛び出しで輝く選手なのではないかと感じました。もし後半にアリアスを投入した場合、一番外のレーンはアリアスに使わせたいところです。

ここにコレアが被ってしまうよりも、先に下げてしまって、よりグリーズマンが自由にプレーできるように設定してあげたかったと考えました。

ルマルも攻撃力のある選手ですから、グリーズマンが流れていなくなったスペースに飛び込んでいくと同時に、アリアスが入った後も補助役として活躍することが出来ます。

 

ということで、前半最も脅威であったコレアが下がったのかなと考えます。

 

ではアリアスは?

さらに2点目を取られてしまうとヒメネスに変えて、本職SBのアリアスを投入します。

正直、イエローの出ていたサヴィッチではなくヒメネスに変えた事については自分の知識の範囲では合理的な説明ができませんwww

だれか解説してくださいwww

 

これはもちろん、サイドの圧力を高めるためでしょう。

 

では最初からアリアスで良かったかというと、そうではないと思います。

シストちゃんを止めるにはどうしてもサヴィッチくらいの守備力は欲しいです。

そしてコレア単騎で殴れる算段になっているのに、わざわざ必要以上にリスクを背負う必要はないでしょう。

また、先制点を奪われてしまった際の反撃のオプションが狭まってしまいます。

 

自分から見るに、シメオネのゲームプラン、選手選び、交代策はリスク管理において非常に合理的なものでした。ヒメネス交代を除いては

さすがアトレティコをビッククラブに育てあげ、CL決勝に導いた監督だなと感じました。

 

その一方でわずかな不運によって、「リスクを負わないリスク」というものが表面化してしまうサッカーの面白み、奥深さを感じた試合でもありました。

 

今後のセルタについて。

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勝ちの無かったPSMと打って変わって、単独3位に踊り出たセルタさん。

 

自分が思う、今後の課題をいくつか挙げておきます。

前プレが空ぶったらどうするの問題

セルタ永遠の課題ですね笑

ただ今期はちょっと内容が違うかなと。

アトレティコは真ん中をつないでくることはしませんでしたが、サイドに攻撃が誘導できなかった場合はどうするのでしょうか?

現にPSMではそこで失点していますし、今回もロドリがいたらヤバかったかなと思っていますw

現在はプレスの開始地点を調整することで、コンパクトネスを維持しサイドに誘導することに成功していますが、果たして?

 

先制されたらどうするの問題

今のところ、カウンター等で先制→前プレが弱まったらボール保持で追加点狙う→終盤は5バックで引きこもってカウンターというゲームプランがハマっています。

しかし先制点を取られた場合はどうするのでしょうか?そこにモハメドのアイデアがあるのか注目です。

 

対ワントップ問題

なんと3節連続、基本のゲームモデルが2トップのチームなんですよね笑

アトレティコの後半は3トップ(1トップ2ウィンガー)でしたが3バックに噛み合わせの悪いとされている1トップにどのように対処するかは気になります。

 

こんな感じですかね笑

冬ごろに答え合わせが出来ると良いと思っています笑笑

 

リーガもまだ始まったばかり。残留争いも優勝争いにも巻き込まれる可能性は十二分にありますw

これからも謙虚に応援していきたいと思います!

 単独3位を祝うセルタ公式に対して。罰が当たりませんよーに!www

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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(多ければ多いほどレビュー記事の頻度は上がる、カモ)