FIFAモバイル雑感 ~和式・洋式論争の狭間で~
今回は珍しくサッカーゲームの話を。
個人的に、しばらくご無沙汰だったスマホ向けのFIFAシリーズでしたが、新しくリリースされたのをきっかけにプレイしてみることに。
もちろん使うスカッドはセルタ軸ですw
セルタ一色のスカッドはこんな感じ。無課金でプレイさせて頂いてるわりには良い感じでしょ?今のところストレスなく試合に勝てています笑
下の方にはメッシ以下、売却の頃合いを探っている人たちが・・・w
一方で、試合で当たる人々のスカッドを見ると、もっと楽しいスカッド・プレイングが出来そうなのになーと思うことがしばしば。攻略サイトを作るには莫大な手間暇がかかりそうなコンテンツ量だからでしょうか?w
サッカーというゲームの捉え方
サッカーゲームには宿命の問題点が一つあると個人的には考えています。それは、いかに「サッカー」の面白さを短い時間に凝縮してプレイさせるか、という部分です。今のところ、90分間ガチガチにコントローラーを握りしめないと1試合終わらないサッカーゲームは聞いたことがありません。(あっても面白いと思うけど、絶対売れないwwww)
となると、ある程度「要素をそぎ落とす」ことと「要素を強調する」ことが必要になってきます。
FIFAモバイルで最も特徴的だと感じた部分は「1対1の駆け引きの面白さ」を前面に打ち出してきた部分です。
今までプレイしたサッカーゲームと異なって、とにかくボールホルダーが強いこと、強いこと。かなり接近した場面でもしっかり切り返せば、ボールを奪われることなく前進できます。
今までプレイしてきたスマホ用のサッカーゲームで「そぎ落とされる」ことの多かった部分でしたが、そこを強調してきたのは斬新で面白いと感じています。
というのも、あまりにも1対1の要素が強くなりすぎるとサッカーゲームというよりドリブルゲームになってしまいますし、パスをつないで鮮やかにゴールを決める!ということが多くの人にとって受けが良いようなので、ゲームが売れなくなりますw
またスマホで細かい操作をするのが難しい点もスマホ用サッカーゲームで真っ先にそぎ落とされた理由でしょうw
ウイイレアプリでは?
貶めるつもりはサラサラないですが、ウイイレのモバイル版は1対1の要素を極力削っているように感じます。もはや、一人がボールを長い時間キープしていることが「悪」のように扱われておりディフェンダーがぶつかれば大抵ボールを失う感じw
こうなると、プレスに行ったもん勝ち。プレスに行くリスクがかなり軽視されてるように感じました。足の速い選手を3枚並べて、ガンガン前プレではめ込む・・・・マネとオーバーメヤンにセルタの鈍足CB達が何度餌食になったことか・・・(´;ω;`)
(2020秋のアプデでだいぶマシになったように感じますが。)
また攻撃面でも一人でボールを握っていることがリスクになりますから、ワンタッチ・ワンタッチでパスをつないでいくのが最適解になります。これはこれで小気味よくて楽しいですが、「上達した!」という、ゲームで大事な達成感はほとんど得られませんね・・・。特に強いCPUと対戦すると(一時期イベントであったスーパースターより強いやつ)、とにかく素早いパスで出し入れしないと、とても太刀打ちできないものでした。終いには指の反応速度を競っているゲームをやっている感覚に襲われ、切ない気持ちに・・・
また、陣形も間延びした形に。間延びさせることで点が動きやすくしゲームのアグレッシブさを出しているとも言えますが個人的に好みでないです・・・。圧倒的に中盤の選手の役割が軽視されていて詰まらないなと感じてしまいます・・・
1対1の駆け引きを重視すると何が良いの?
1対1の駆け引きを重視することで、「相手の陣形を如何に崩すか」という部分にバリエーションを生み出していると感じています。
実際にプレイすると、パス一辺倒ではゴールを奪うのが難しい作りになっています。素早いパスで前線に送っても少ないFWで陣形の整ったDFに対峙することになりますから、超絶技巧かステータスに余程の差が無い限り点が奪えない構造に設定されています。
ここに楔を打って、ポストプレイでキープという選択肢を入れてあげると味方が上がって来てくれて途端に攻撃しやすくなってくれます。
また「運ぶドリブル」も重要。中盤の選手がボールをもってスルスルと上がっていくと、相手が釣られて寄ってきてくれます。そこでグッと切り返して空いたスペースを使えそうな味方にパスしてあげるとかなり効果的です。
そして、フィニッシュの部分でも単純なクロス攻撃を弱体化させてくれてるので工夫の余地があると感じています。一度サイドをエグった後に切り返して、やり直しのパスをハーフレーンへ。そこからカットインしてシュートも強いですし、サイドに振りなおしてマイナスのクロスを狙うのも良し、走りこんでくる中盤の選手に落としてミドルシュートを打たせるのも爽快です。
1対1の駆け引きを重視することで、どうしたら相手の陣形をくずせるか、より良いフィニッシュムーブに繋げられるかを考えることを引き出していて、とても好感触です。そして何より自分の思い通りに崩し切ったときが最高に気持ち良いですね!!!
実際のプレイを分析。
ヘタクソなので自分のプレーを晒すのは恥ずかしいのですが、良さげな比較動画が取れたので公開。最初は楔が入ったところでそのまま前進を選び、アスパスが無理やりスキルムーブで突破しようとしてミスっています。
一方、奪い返してからは一度ボールをウィングのブライスに付けた後、中央へ2、3歩ドリブル。アスパスに楔を狙います。
ブライスが中央にドリブルした効果で相手の中盤が中に釣られてますね(今回はクロース)。
楔からの展開のコツは2人に挟まれて奪われるギリギリを見計らってパスを出す事。引き付けてリリース。
そのスペースを使って、楔を潰しに来たCBをさらに釣り出します。アスパスのキープの効果でマジョが上がってくることが出来ました。すかさずサイドにはたいて前進。
ピケを釣り出した効果で黒のハーフレーンが、がら空き。
今度はハーフレーンを走りこむダニ・モリ―ナへパス。
ここでのワンタッチでのパス選択肢はどれも厳しそう。マジョ(赤)は上がり切ってないし、アスパス(青)はマーカーを振り切れていない。デニスへのロブパスはCBが邪魔だしコントロールしてからのフィニッシュまでの時間が無さそう。
ハーフレーンを使い、さらに対面のDFと正対することで赤と黒のパスコースどちらを対応させたら良いか迷わせる効果もある。(将棋でいう王手飛車取りの状態)
ちょっとズレたのもありますがワンタッチでパスしないことでアスパスがCBの空けたスペースに走りこめる時間を生み出します。
パスを出した時には半身抜け出していたので、ここで勝負アリ。豪快に左隅にシュートを蹴りこみました。
より展開の速いカウンターの局面でも楔は生きてきます
お相手の方、ゴール決めた後に必ず褒めてくれました。見習いたいですね笑
直ぐにウィングのシストちゃんに出すのではなく、アスパスに楔を打っておくことでCBを釣り出し一気に中央を突破する道筋をつくることができました。
対人戦をしてると、とにかく外→外で大外のクロスを一人しかいないCFに合わせてもらうというプレーをしている方や、素早くパスをつないで最終ライン手前で詰まった後に闇雲に裏へロブのスルーパスやミドルシュートを打ってしまっている方に遭遇します・・・
ぜひともそんな方には、楔をCFに入れて攻撃を展開することを覚えてもらいたいです!そのほうがずっと楽しいよ!!!
和式と洋式
ここでふと思ったのですが、時々Twitterで巻き起こるサッカー和式・洋式論争ってウイイレアプリとFIFAモバイルの違いにかなり類似してるのではないのでしょうか?
和式
- ワンタッチでのプレー重視
- 素早さで陣形を破壊する
- オープンな展開
- パウサ(小休止)、コンドゥクシオン(運ぶドリブル)を挟まない
洋式
- 相手の動きをみてワンタッチをしないことも
- 相手を釣り出して陣形を破壊する(引き付けてリリース)
- クローズな展開を好むこともある
- パウサ、コンドゥクシオンを重視
個人的にはFIFAモバイルとウイイレアプリのどちらが優れている、悪い、ということではないような気がしています。自分の好みのスタイルで遊べば良いと思うので笑
ただ両方認め合えばサッカーの幅広がって楽しいよね、というのが本音です。
上手くまとまったのか何なのか良く分かりませんが、今回はここまで!
記事の反応が良かったらチュートリアルには無い攻略法みたいなものを書いてみようかな笑