とあるセルティスタの落書き帳

サッカークラブ、Celta de Vigoについて書きたいことをノホホンと書いていくブログです。管理人は多忙(怠惰)のため、基本的に気が向いた時に集中更新になると思います笑 カードゲームGwentについてもチマチマ書いていきます(´ω`*)

¡Hala Celta!

セルティスタ 兼 Gwentエンジョイ勢のブログ

Celtaの通信簿 18/19シーズン総集編、というか19/20シーズン始まっちゃったよ、レアル・マドリー戦直前スペシャルw

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お久しぶりです!w

今年もリーガが開幕しましたね!アドゥリズのスーパーボレーは今季もスペクタクルなリーガを予感させるものでした!!

 

一方、セルタさんは日本時間の2019年8月17日0:00(あと12時間切ってますw)にホーム、バライードスでレアル・マドリードを迎え打ちます!

いきなりビッククラブとの対戦ということで、いつもより若干注目度高めの開幕戦となっておりますw

今回は昨シーズンの残留を決めた流れを振り返りつつ、PSMから見えてきた開幕戦と今季の見どころをお伝えしよう!という欲張りな回ですw

(サボってただけだろっ!w)

どうぞ最後までお付き合いくださいw

 

 

フラン・エスクリ

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昨シーズンのキーワード:基礎基本に忠実

昨シーズンのキープレイヤー:イアゴ・アスパス、グスタボ・カブラル

 

カルドーゾから瀕死状態のセルタを預かった監督は、ビジャレアルなどで指揮をとったフラン・エスクリバでした。

 

残留せねばならん!ということで、エスクリバがやったことは基礎基本に立ち返ることでした。つまりアスパスが返ってきたら確実に反撃開始できるようにチームを修正していったのです。

 

まず、両SB上げは辞めてしっかり後ろの枚数を確保。

ビルドアップも無理して繋ぐことをせず前プレを厳しく受けた時は、マキゴメ目がけてロングボールを放りこみます。

さらに無理なゲーゲンプレスは諦めて、前線2枚が追い込んで取れそうにない時は即座にリトリート。4-4ブロックでがっちり構えロングカウンターを狙うチームへと変貌しました。

 

しかしアスパスが戻ってこられない2試合はやはり結果が出ず。特に不調のべティス相手には4-4ブロックの間をパスを回されまくった挙句、Jey Mことヘセに決勝点を決められて負けるというオチまで付いてくる敗戦でした・・・w

 

もう後が無くなった状態でアスパスが復帰。しかし復帰戦が残留直接対決のビジャレアル戦というギリギリの状態。さらにジュンカが怪我をして絶対絶命だったのですが・・・

 

新戦力の再発見と残留!

冬の市場最終日に取ってきた二人が、ここに来て火を噴くことになります。

一人はべティスからやって来たブデブズ。この期に及んでロマン派アタッカーを取ってくるあたり、セルタらしさが感じられますねw

デビュー戦は一発退場という酷いものでしたが、エスクリバの下では正確無比なキックで攻撃を支えました。特にブライスウエスカ戦で怪我をした後の右サイドを彼が制圧してくれたことは非常に大きかったと思います。

 

そして、最大の発見は左SBのルーカス・オラザ!

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初出場・初先発が絶体絶命のビジャレアル戦で実力が未知数の状態でしたが、これが見事にピタリとはまります。

 

豊富な運動量でブファルのおろそかな守備をカバー。更に2対1の状況に追い込まれても焦らず間合いを詰め、ボールを奪うという圧倒的対人性能。さらにフリーになれば、すかさず高精度のクロスを上げていきます。まさに昨シーズンのブファルの相方にぴったりのSBだったのです!

 

試合は前半を0-2で折り返しますが、アスパスのビューティフルFKで反撃の狼煙を上げると、そのオラザからのクロスをマキゴメがカベッサ。これで追いつくと、最後はアスパスがPKを沈めて大逆転。

ベンチにさがったアスパスの涙は後世に語り継がれることでしょう・・・

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その後、ウエスカ戦の打ちあい、雨のバライードス、ラ・レアル戦で勝ち点4を奪取。実質的な最終決戦だったジローナ戦では、ブファルのそれまでのヤラカシを全てチャラにするスーペルゴラッソで勝利。

ターンオーバーしたバルサを破って勝ち点を積んだのち、サン・マメスでボコボコにされたものの他会場の結果に救われてほぼ残留を決めましたw 

終戦、ホームのラージョ戦でアスパスのサーラ賞3年連続受賞と共に残留を決めて大団円・・・・という波乱のシーズンだったのでした。

 

ここでアスパスと共にチームを救ったのは、数少ないセグンダ時代を知るカブラルでした。カルドーゾの下では干されてましたが、エスクリバでは最後の門番として活躍。

監督が代わってからも失点数は結構多かったですが、アスパスの奮起にギリギリ帳尻合わせることが出来たのはカブラルのおかげでした。

 

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じゃあ、今シーズンは?

さて、ぎりぎり残留を決めたセルタさんのオフの動きはどうだったのでしょうか?

 

結局、監督変えたというよりアスパスが戻ってきたから残留出来たのでは?という声も多数上がりましたが・・・クラブはエスクリバ続投を早々に決めます。

更に功労者であるオラザもレンタルバックを阻止。契約通り2年目のレンタルをまとめます。

 

そして補強も充実。なんとカンテラーノ復帰計画をぶち上げたのです。長年の悲願だったデニス・スアレスの帰還に加え、マキゴメの取引に絡めサンティ・ミナを回収。ついでに有望株のCBサエンスを借りてくるなど抜け目ない補強を敢行しました。

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マキゴメの代わりはミナとトロ・フェルナンデス、カブラルの代わりはガーナの有望株・アイドゥーを、CBとしてはクラブ最高額を去年に引き続き更新して引っ張ってきました。

 

さらに移籍すると思われたロボツカもなんやかんや残りそうです。そしてブライスバイエルン移籍話も本人の発言により、一瞬にして吹き飛んだのでしたw

 

リヨンに飛び立っていたパぺ君もレンタルで帰ってきたので、カンテラーノ出身選手が11人(オラザは一昨年くらいに1年セルタBにいたので、含めるなら12人)とどこぞの楽天チームのお株を奪うスカッドになったのでした。

もしかしたらノリートおじさんが帰ってくるかもしれませんし、中盤にも補強の噂が立っています。最終日まで目が離せませんね!

 

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今年の予想スカッド。ちょっと右サイドの攻撃的選手が手薄な気はする。

 

今季とレアル・マドリー戦の見どころ

さてここからは開幕戦の見どころを絡めつつ、今季のセルタの見どころを見ていきましょう!

 

今季のセルタは不安だった左サイドのネガトラが改善されたことと、より機能的かつ左右均等な攻撃が特徴になっています。これによりセントラルとアスパスの負担軽減が見込まれています。(なおラテラルとピボーテ並びにインテリオールは相変わらず過労死コースw)

 

詳しく見ていきましょう。

より繋ぐことを意識したビルドアップ

CBの補強、特にサエンスの加入によりビルドアップの精度が増しています。なりふり構っていられなかったシーズン終盤と異なり、ショートパスで繋ぎつつ攻撃を組み立てることもエスクリバは意識しているようです。

 

CBのコンビがどうなるかはまだ分かりませんが、アラウホが無理して左CBに入ることは少なくなりそうです。

またサエンスは守備強度に一抹の不安を抱えますが、CB間を広げても難なくパスを回す技術を持っています。これにより相手の前プレを空転させ、ルベンやロボツカにも良い影響がありそうです。さらに余裕があるときは2トップ脇をスルスルとボールを持って運ぶことができ、ビルドアップのバリエーションを増やしてくれそうです。

 

左右二つのひし形

今季のセルタの攻撃陣は左からデニス・ミナ・アスパス・ブライスで形成されるカンテラーノカルテットで語られることが多そうです。しかし、今回はあえてトップと2列目の横ではなく、「縦のカルテット」に注目したいと思います。

 
それはビルドアップ後に両サイドに形成されるIH-SB-SH-CFのひし形です。

 


ビルドアップが終わると、ボールサイドのIHは大きく開きます。SBはサイドの高い位置に上がりSHはインサイドレーンに陣取ります。そしてCFがDFラインを引っ張るという縦に長い菱形です。

この菱形でパスを回す事で相手を食いつかせ、機を伺って崩しの最終フェーズのチャンスを作るのです。


最終フェーズへの形としては、SHのカットイン、SBのインナーラップとオーバーラップ、CFともう一人のワンツー突破など。相手の出方を見て後出しで繰り出せるのが良いところですね。

カンテラの血筋の力で、息ピッタリのコンビネーションを見せてくれるでしょう。

 
更に、相手が一方のボールサイドへ引き寄せられればボールをIHへ戻してさから高精度のサイドチェンジを出して展開。で、反対側のSHがアイソレーションを生かして突っ込んで行く!という設計になっています。

 
ここら辺はカルドーゾの遺していったシステムが役に立ちそうですね(その話はまた今度w)

 

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SHが内側へ入り、空いたサイドをSBが使う。IHはブロックの外で待機


別段セルタ特有な訳では無く、よく見られる攻撃です。しかし今季は選手が粒揃いであり、隠れた長所である優秀なラテラルと相まって非常に機能的な攻撃が左右両方から繰り出されるようになっています。

 
この菱形の形を崩さず、ポジションチェンジを絡めてマドリーからボールを取り上げられるかは一つの焦点になりそうです。

 

デニスのカットインからの縦パス!

そして、このひし形を最大限生かすのが今期加入のデニス卿です。

 
彼は左サイドに張りつつライン間で受けた後にカットイン、CBとSBを釘付けにしたところで必殺の縦パスをCFへ出す事を得意にしています。

 
このパスに合わせられるかが左CFのポジション争いの一つの指標になって来ると思います。

 
ちなみにパスを受けに左へ流れてきたアスパスが縦に抜いてマイナスのグラウンダークロス!という形も既に鉄板になりつつあります。

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白矢印がDFの動き。黒がドリブル開始後の味方の動き。赤点線がパスコース。

 また、相手にカットインからの縦パスを意識させる事で空いたCB間にアスパスやIHが走りこむ形も生まれます。また中央圧縮を強めてくれば、大外のブライスやオラザのオーバーラップも効果的に使えるようになってきます。

 

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カットインからクロスを上げるパターン。大外はDFの背後を取りやすい。


マドリーがデニスのカットインに対してどのような反応を見せるかは要チェックポイントですね。

…出来ればカルバハルじゃなくて、オドリオソラが良かったな()

 

やはり最大の不安は、SHのネガトラ?

セルタ長年の悩みとして、左サイドのネガトラが安定しないことが挙げられます。

しかし、ちゃんと帰ってくるデニスの補強で大きく改善しました!

やったね(;∀;)

 
しかしバレンシアアトレティコのような鉄壁の4-4ブロックは築けていないのが現状です。

 
ここはブライスとデニスの成長しどころかなと感じています。

特にマークを受け渡した瞬間にサイドに張った選手からライン間に斜めの楔を入れられると、一気にSBが数的不利になり食い破られるシーンが散見されました。

 


誰がこれをケアするのか、SBの外までSHが見るのか、それとも全体を事前にスライドさせるのか、その時スライドさせた後の逆サイドはどうするのか、などなど…ここら辺はエスクリバにキチンと設計してもらいたいところです。


二人とも守備はおざなりにしませんし、基本のポジショニングは出来ているので失点は減ると思います。(去年までは人さえいなかった…orz)

しかし、もう一段上へ登るためには必要かなと考えています。

 


マドリー戦ではマルセロに引っ掻き回された後、斜めの楔を入れられるのが非常に怖いです。楔を受ける相手がアザールでは無いのは不幸中の幸いですが、こちらも右SBのカピタンが怪我で2番手のケビンが入る予定。どっこいどっこいですねw

 
逆にカウンターでマルセロの裏を付ければ大チャンスだけに、(しかもアスパスお得意の場所)セルタ右サイドの攻防も注目です。

 

 

 

とりあえず、レアル・マドリー戦までに抑えておきたいポイントはここら辺ですかね?色々と図が無くてゴメンなさい、また更新しますねw

 
他にも前プレとショートカウンター、4-3-1-2のオプションやシストちゃんに求められそうな役割、アスパスの相方について、などなど話は尽きないのですが、それはおいおいのマッチレビューで。笑(意訳:いつ書くか分からないw)

 
とにかく、今晩のレアル・マドリー戦のお祭り気分を味わいましょう!

(内心、開幕5連敗も覚悟してますw)