とあるセルティスタの落書き帳

サッカークラブ、Celta de Vigoについて書きたいことをノホホンと書いていくブログです。管理人は多忙(怠惰)のため、基本的に気が向いた時に集中更新になると思います笑 カードゲームGwentについてもチマチマ書いていきます(´ω`*)

¡Hala Celta!

セルティスタ 兼 Gwentエンジョイ勢のブログ

ファンレター  ~ピオーネ・シスト、セルタ退団。~

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ピオーネ・シスト様。

初めてお手紙差し上げます。

私はスペインの遥か東、日出る国の数少ないセルティスタです。この国ではセルタはあまり知られておらず、ペーニャさえ存在しません。しかし十数人の変わり者たちが小さなコミュニティで、Afoutezaを胸に、つつましく応援させて頂いております笑

 

今回、私のアイドルの一人であるシスト様がセルタを退団されるということで一筆書かせて頂きました。

 

 

あなたとの出会いは遡る事、4年前。私がセルタを追い始めて1年以上経ったころでした。長年アーセナルとセルタからの熱烈なオファーを受けつつ、ようやくやって来てくれましたね笑 自分のもう一人のアイドルであるノリートおじさんの後釜として大変期待しておりました。今思えば、もうこの時からあなたの虜になっていたのかもしれませんね笑

 

特に混迷期の赤い悪魔をなぶり殺しにしたとのこと。清々しいまでのプレーでした。

 

入団1年目から鮮烈なデビューを飾っていましたね。プエルタでの60m独走ゴールを始め、ホームバルサ戦での得点、ELヘンク戦の同点弾など忘れがたいゴールがいくつもあります。

試合途中にコロコロ変わる調子やベリッソにしごかれて前プレを学んでいく姿は私のハートをがっつり鷲掴みにしてくれました笑

 

2年目は変化の年でしたね。リーガの対戦相手に対策をされて、なかなか自慢のドリブル突破力が見せられなくなり苦しんでいたかと思われます。それでもカットインからの対角クロスを武器に前半戦はアシストを量産してくれました。エイバル戦のアシストで実質ハットトリックは驚いたものです笑 一時はメッシとアシスト数で並んでいましたものね笑

 

後半戦はさらに対角クロスまで警戒されてより苦しんでいましたね・・・私も少し見るのが辛かったです・・・。

一方で代表活動では生き生きとなさってました。特にロシアW杯予選のプレーオフでのエリクセンへのアシストは痺れました。デンマーク国民全員があなたのプレーに歓喜したと思います笑

 

肝心のW杯ではデンマーク国民全員を裏切る結果に終わってしまい、あなたも心に深い傷を負っていたかと思います・・・

 

そして3年目はその影響を引きずってしまいましたね・・・。最初こそモハメドの下、中盤と攻撃をつなぐ重要な役どころを任されていましたが、守備面で難しいタスクをこなせないことから穴になってしまいました・・・。

 

その迷走っぷりを考えると、今年はジェットコースターのような一年でしたね。

謎のフルーツ生活発覚から、インスタ詩人としての才能を発揮。W杯での批判を受けて四苦八苦されていたことが伺えて、涙を禁じえませんでした😂

 

完全に干されてましたが、リオ・アヴェとの非公開練習試合でゴラッソを決めるとオスカル監督就任でいきなりスタメンに抜擢。以前より必死に裏抜けを試みる姿には胸を撃たれました。その後も好調をキープ。めっきり見かけなくなってしまっていた、縦への突破もポツポツとみられていましたね。ビジャレアル戦のゴールは美しかったです。

 

一方でエイバル戦では守備面での懸念から、攻撃で良い面を見せていたにも関わらず途中交代。かなり不服そうにされていましたね。監督は態度に怒っていましたが、結局仲直り。

そして、セビージャ戦の運命のゴールに繋がるわけです。

 

しかしこれで終わらないのが、あなたらしいところ。笑 

中断期間のスペイン大脱走は遥か遠い我が国でも報道されていましたよ・・・

 

復帰後のビジャレアル戦では(案の定)ロストから失点に直結。最終節まで、またもや干されることになってしまいましたね・・・

最終節はあの60m独走ゴールを決めた舞台であるプエルタ。私はかすかに何かが起きることを期待してました笑

 

結果は不発。それでも枠内シュートを懸命に打っていた姿は称賛すべきものでした。(相変わらず守備は穴で、全体で見れば収支マイナスでしたが

 

翌日、スタンドで泣いていらっしゃったことを知りました。

ちょっぴり、私も、目から塩水が出ました。

 

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あなたはサッカー選手としては現状、世界最高とはいえません。けれども、サッカー選手だって人間なんだ、って教えてくれる世界最高のお手本だと思ってます。

 

 

上手くプレーしたい、自分の大切な人々と暮らしていきたい、という純粋な思い。そして、それが実現できない葛藤は私の胸に強く響きました。

 

 

サッカーが莫大なお金を動かし、研究されていく昨今。サッカー選手はクラブの資産として扱われ、株のように取引きされていきます。ピッチ上では複雑で刻々と変わる戦況のなか、指揮官から与えられたタスクをロボットのように確実にこなしていくことが求められてきています。

 

そんな中、多くの人々の胸を打つものは何でしょうか? 移籍金の利益の数字でしょうか?相手を圧倒するスタッツでしょうか? 

いいえ、違いますよね。

 

そんな薄っぺらい数字を目的に、サッカーを応援し、推しクラブにお金を落としている人は少ないと思います。

 

大事な試合前に緊張し、疑惑の判定に怒り、ゴール前のピンチに冷や汗をかき、逆にチャンスには興奮し、そして落胆し、苦しい時を抜けた先にある得点や勝利に選手と一緒に喜びを爆発させ、酸いも甘いも共にある・・・

サッカーに関わる全ての人々が織りなす、限りなく泥臭くて人間味あふれる部分に魅力を感じているはずです。

 

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試合前はノホホンとピッチに座り彼女と通話(リア充爆発しやがry)、プレーは気分次第、得点すれば喜びを爆発させるあなたはまさに人間味の塊です笑

全てのサッカー選手があなたのようにあるべきとは思いません(そんな風になったらサッカー界は終わりですw)

しかし、これからもあなたはあなたらしくプレーして欲しいし、あなただけのサッカー人生を歩んで、いや、踊り歩いて欲しいです。

 

だいぶ長くなってしまいましたね。そろそろ筆をおかせて頂きます。

4年間にわたってセルタに貢献してくれたことに最大限の感謝の念を送ります。

そしてセルタで味わった喜びも悔しさも全部含めて、次のステージに生かしてもらいたいです。

 Tusind tak, Pione!!

 

 

極東の一人のセルティスタより

 

敬具