Celtaの通信簿 19/20シーズン SB編
選手振り返りシリーズ4回目はSBです!予告ではDF陣としたけど、CBまで書き終わらなかったから分けた!許してw
ウーゴ・マジョ
われらのカピタンの不調が止まらない・・・もはや常態化しつつあり、劣化認定されても仕方がないレベルまで来てしまった・・・。今シーズンは怪我も多く、怪我→ケビンが好プレー見せる→復帰→上手くいかなくてイライラ→怪我という悪循環にハマっていた。
攻撃面でのクイックネスなど、ケビンにはないセンスの部分での優位性はあるものの守備とクロスがお粗末であった。
守備はボールを狩り切れないだけでなくスペースを埋めたいのかボールにチャレンジしたいのか良く分からない場面も散見。
特にアイドゥーとの相性が悪く、どっちがチャレンジしてどっちがカバーに回るかがあやふやな場面も見られた。オサスナ戦での右サイドを綺麗に突破されての失点はもはや哀愁漂うものがあった・・・
昨シーズンから指摘されているクロスの質については改善も悪化も見られなく、うーん(;´・ω・)といったところ。得点に絡んだクロスというと力のないクロスがミナにとって最高のボールになってしまったシーンくらいだろうか?
今季一つ良くなったことといえば、スローインの飛距離が伸びたこと。時折みせるロングスローは全然ロングじゃなくて苦笑せざるを得ないものだったが、並みのロングスローくらいにはなった。まぁ、チーム戦術として取り込んでる感じはみえないのですが()
最後に指摘したいのは精神的な未熟さ。誰よりも責任感があって熱い漢なのはセルティスタが一番分かっているのだが、冷静さを失ってはいけないと思う。最終節では途中出場するもイライラからか危うい肘を使ったプレーや、サイドをエグレそうなシーンにも関わらずひたすら大外からクロスを放り込むなど落ち着いているとは言い難いプレー内容だった。
セルタでのプリメーラ出場記録更新が目前に迫る中、カピタンとして残念な振る舞いが目立つのはとても哀しい・・・。
モチロン、セルタに賭ける熱い思いは健在で、最終節も中足骨を骨折しながらのプレーだったことが分かっている泣
慢性的に股関節を痛めているという話もあることから、コロナ中断中に手術してしまえば良いのではないかと筆者は思っていた。しかし、チーム状況が予断を許さず踏み込めなかったのかもしれない。(根拠のない推論ねw)
ケビンのプレーレベルを考えると放出を検討されてもおかしくは無いと感じるが、並みの選手でないだけに離れることも考えづらい。
これだけ厳しい言葉をかけるのは、正直つらい部分もあるのだが、期待の裏返しということで・・・来期はまずはしっかり怪我を直して、自分のプレーを取り戻すことから始めて欲しい。
ケビン・バスケス
昨年はピンチヒッターとしてのイメージが強かったケビン。今年は飛躍の年なった。
開幕スタメンを勝ち取ると、その後もちょくちょく出番が回ってきた。秋過ぎに長めの離脱期間があったものの、中断後は基本的に彼が右サイドを守っていた。
元チームメイトのマキゴメと競るバスケス。
持ち味は愚直にボールを追いかける姿勢と当たり負けしない強さ。決してフィジカルが強いというわけではないが、激しい衝突も厭わず突撃していく。正直、怪我をしないかヒヤッとする場面もあるが・・・グッと間合いを詰めて相手の自由を奪う守備は数々のアタッカーを苦しめた。
攻撃面でも、徐々に成長。ビルドアップ時にパスコースを塞がれた局面では自分で中に切れ込んで運んでくれる。長年の相棒であるブライスのチャネル突撃を引き出すようなスルーパスなど、クロス以外の選択肢も常に頭にある感じも良い。マジョよりも不器用ながらよくやってくれたと思う。攻撃の意識の向上のかいあって、アラベス戦では若干怪しかったもののPKを奪取した。これがノリートのダメ押し&復帰弾に繋がった。
今までマジョの陰に隠れる形で苦労を強いられてきたが、ようやく陽の目を浴びた今シーズン。センスで劣る部分を努力と気合、知力で乗り越える姿は輝いていたと思う。
来シーズンもポジション争いにしっかり絡んでくるだろう。
ボールを追いかけ続ける姿勢。
じつは名門ビーゴ大学に通う化学者としての一面もある。
プロサッカー選手をしながら研究を行うのは大変なようだが、こちらのほうも頑張って欲しい。
セルタの中ではよく見るとイケメンな方。ビーゴ大学には筆者の憧れの人のご友人(だいぶ、こじ付けw)がいるので、訪問がてら白衣姿でツーショットを取って欲しい笑
ルーカス・オラザ
個人的に前半戦のMVPだったオラザは後半戦も獅子奮迅の活躍。怪我の繰り返しで一向に帰ってこないジュンカを尻目に、左サイドの引き締めを図ってくれた。
後半戦、目立ったのはその対応力の高さ。もともとブファルとの相性の良さからスタメンを勝ち取ったオラザであるが、デニス、シスト、ノリート、誰と組ませても一定以上の働きをしてくれるのは大変助かった。特に加入間もないノリートとはほとんどコンビを組んだことが無いはずであるのに、普段は見せないインサイドレーンをSBが攻略する動きをみせてビックリさせられた。元々、これはジョニーとノリートのコンビで見られたものであり、セルタのカンテラの流れを汲むSBにとっては十八番である。しかし、それをすんなりやってのけるとは・・・彼が1年間Bチームに在籍していたことが大きいように思った。
印象的だったシーンは二つ。一つはセビージャ戦の魂のタックルであろう。どしゃ降りの雨で水を含んだピッチによって、オラザのバックパスがエン・ネシリにかっさらわれて失点。どーしても勝ち点3が欲しい状況の中、オラザは致命的なミスをしてしまったのである・・・
後半も残り僅かの中、セビージャはセルタの左サイドを攻め立てる。守備のフォローが少ない中、オラザは気合で1対1に勝利しボールをなんとか奪うと、力を振り絞って前線へボールを蹴りだした。それをオカイが拾い、キープで溜めたあとに左サイドを駆け上がるシストちゃんへ、パス!スピードに乗ってボールを受けたシストちゃんは、角度の厳しいところからファー・ギリギリのコースへシュート。ヴァツリークの守るゴールをぶち破って貴重な勝利をあげたのだった・・・試合終了後の彼の安堵の表情は忘れられないものがあった笑
そしてもう一つはレンタル期間大騒動w 6月30日付けでボカからのレンタル期間が終了。交渉に当たっていたものの買取条項などで延々と揉めシーズン途中にも関わらず契約が終了。大敗したマジョルカ戦を最後にお別れとなった。翌日には練習場を訪れ荷物を撤収。1年半の間、苦楽を共にした仲間と写真撮影を行い、お互いの今後の活躍を誓い合ったのだった・・・・
が、なんと翌日以降も練習場に出没!www というのも契約期間が切れたあとも交渉が続行、ボカから練習許可をもらって練習を続けていた。結局、2日後に新たなレンタル契約を結ぶことに。退団期間2日間、オラザ通算3度目のセルタ入団となったw 買取条項も来シーズン半数以上に出場すれば400万€での買取義務が発生するというセルタによってより良い条件に変更。一体ゴネてたのは何だったんだw
リーグの中でもトップクラスの本数のクロスを上げ続けていたが、マキゴメというターゲットを失ったことで効果は半減・・・攻撃に手詰まり、オラザにとりあえずクロスを上げてもらうシーンが多かったことも起因するのだろう・・・質の良いボールも蹴ってくれるので上手く生かす方法をチームで編み出して欲しい。
プレースキッカーとしても能力が高く、FKでは左のアスパス・右のオラザ・ノリートとワクワクするシーンを演出してくれた。
騒動のなかも彼自身は飄々としており、メンタルの強さには感服した。試合以外ではちょっとポヤポヤっとした表情を見せることもある彼だが、強さの秘訣はそこにあるのかもしれない・・・
ダビド・ジュンカ
本当に怪我に泣かされたシーズンだった・・・今シーズンはたったの3試合、259分のみの出場に留まった・・・なんとオスカルの初陣だったアウェーバルサ戦以降ピッチに立っていない・・・
怪我が治っては別の場所を痛め・・・と年中リハビリに追われた・・・
バルサ戦ではまずまずのプレーを見せていたが、来季どのようなプレーを見せるかは全く予想がつかない()
控えが居ない状況で終盤戦を戦い抜いたオラザには、よくお礼を言っといてね。笑
最終節ではブタルケのスタンドを走り回っていた。(ノリートの項を参照)残留をすごく喜んでくれたのは嬉しい笑
番外編
ハコボ・ゴンザレス
トップチーム登録ではないが、最終盤の2試合に出場ということで取り上げた。2年前にBチームにやって来た、マドリーのカンテラにいたこともある若手。怪我人続出でついに左サイドバックが居なくなってしまったので、急遽バルサ戦に出場。本来はWGの選手であるが無理やりWBをやらせることになった。
対峙するのはメッシ&セメドという凶悪コンビ。不慣れなポジションながら奮闘していた。何度もメッシのスルーパスからセメドに裏を取られていたが、ギリギリのところで仕事をさせなかった。
本来はバリバリ攻撃の選手ということでセンスのあるドリブルも少しだけみせたw
彼の頑張りもあり、貴重な勝ち点1をゲット(ノリートが決めてれば・・・)
Bチームでも残留に導くゴールを決めるなど、実質2チームを降格から救ってくれたラッキーボーイだが2年間の契約満了に伴いセルタを退団。本人もまさかメッシと戦うことになるとは思っていなかったであろうし、貴重な思い出になったに違いない。アンダー代表歴もない選手ではあるが今後どのようなキャリアを歩むのか、筆者は興味津々である笑
CB編に続く!(ストック全部吐き出したから頑張って書かねば・・・)