プレイバック!Celta! 第10節 エイバル戦 ~トンネルの出口の先は?~
早いことで、リーガももう第10節。(レビューサボってただけw)今季もユーロ圏は団子状態、ちょっと油断すると降格圏内に転がり落ちそうになります。
そしてセルタさんはというと、3引き分けからの連敗でモハメドのクビがもげそうです。はたしてモハメドの運命は!?
スタメン!
モハメドさんはここ数節踏んだり蹴ったりの目に。不調脱出の策がことごとく裏目に出ておりスペインの大手紙にも解任・後任候補の名前が出る有様。エイバル戦はまさに背水の陣です。
そして皆さんご存知のように、マキゴメが日本戦で負傷…orz
ワールドカップの時に痛めた膝をもう一度痛めたようです。癖にならないと良いけどな……
前節はアスパスの相方に、同じくポストの出来るエッカートくんを起用。
そこそこの活躍でしたが、マキゴメとアスパスのような息の合ったプレーは見込めませんでした…特にマキゴメより裏抜けの意識が高く、アスパスとのパス交換に意識のズレが多いように感じましたね。
という事で、今節はモルを中央で起用。彼の突破力を真ん中で活かす事で相手のディフェンスを中央に釘付けにしつつ、サイドも攻略しよう!という意図が感じられます。
エイバルは夏に主力をぶち抜かれまくり、ややトーンダウン。ここ数節は盛り返してきましたが、降格争いに巻き込まれかねません。
元セルタでベリッソに追放の憂き目にあったオレジャナさんがスタメンに。ベンチにはシャルレスもいます。
セルタさんとしてはしっかり叩いてモハメドのクライシスから抜け出したいところ。
キックオフ!
モルと心中?
早速、中盤のボールカットからモル無双発動。ツルツルとDFを抜き、相手DFが中央に寄ったところでサイドに流れたアスパスへパス!苦し紛れでしたが何とか通す事に成功。アスパスがきっちり仕掛けられる態勢を作り出す事に成功しました。
こういったパスやシュート性能が伴ってくれれば紛れも無い宝石なんだけどなぁ()
一方でドリブルの進路に困り、真ん中でパスカットされて大ピンチの場面も…www
彼を中央で採用する短所の一つですね笑
モルを中央で採用する事で守備にも変化が。モルのパスコースを制限しながらプレスをかけていく動きがあまり上手では無いので、前線2枚で最低限のプレスをかけつつ、がっちりと4-4ブロックを敷く守備に変更。
ワンサイドに追い込んでゲーゲンプレス!という守備はあまり見られませんでした。
リトリートしているので、ボールの回収位置が低くなってしまいますが、そこはロボツカ、ベルトランのプレス外しとモルとブファルの縦への推進力でカバー。
縦への推進力となると、最近のシストちゃんよりもブファルの方が高いので先発のチョイスも納得です。
スカッドとゲームモデルが噛み合った構成だったと思います。
アスパス神降臨
そんなこんなで、セルタはキレの良いカウンターを前半から見せていきます。
1点目はブファルが上手くジュンカのオーバーラップを呼び込み、ジュンカはスルスルと落ちて来たアスパスへパス。
そこから芸術的なループシュートを決めて先制。
GKがきっちり見えていて、尚且つ素晴らしいシュート精度に加え、DFラインを押し下げた後にスッと下がってボールを引き出す技術が光っていたなと感じます笑
あっさり先制しちゃったセルタは、モルの中央での爆死確率も考えてブライスをセカンドトップに、モルを右サイドへ持っていきます。
2点目はこの配置転換も効いていたかなと。
低い位置でロボツカがボールを回収すると、スッとブファルへパス。ブファルが華麗なタッチでエイバルの切り替えの早いプレスをかわします。
やっぱりこういう所で、もたつかずにボールを前に進められるブファルの方がシストより評価が高いというのは納得ですね。
さらに逆サイドに開いたブライスに展開、そこから必殺のスルーパスがアスパスに通って勝負アリでした。
アスパスの本日2点目のループシュートはエリア外から。キーパーのポジショニングが相変わらず悪いのを確認して、倒れこみながらも左足で虹をかけました。
久しく、アスパス十八番のループシュートを見られていなかった筆者も大満足。
相変わらずの調子の良さがうかがえますね。
けちゃどば
後半はさらにブライス・ロボツカのポジションを下げて、4-1-4-1に。
ロボツカはやはり中盤の底でプレーする方が伸び伸びしていましたね。
サイドに移ったモルはというと、やや試合から消えかかる場面が多くなってきましたw
その一方で必死にプレスバックしてエイバルのサイド攻撃を食い止めようとする姿も。
その努力が報われたのかモルにも見せ場がやってきます。
カピタンがボールを持ち出すとモルへパス。そのリターンパスをモルがライン際へ上手く流すとスピードに乗ったカピタンが抜け出します!
(なんでそんなに難しいパスが出来て、何でもないクロスの精度が悪いんだ!www)
ライン間に上手くスペースを見つけたブライスに折り返すと、ズドン。
アスパスばりのカーブを描いたシュートはネットに吸い込まれていきました。
ブライスはやっぱりこのトップ下・セカンドトップが最もしっくりくるようですね。
神がDFラインを引っ張ることでロボツカの極上のパスを受けやすいのもあるでしょうが、抜け目ないポジショニングと細かい技術が冴えわたっていました。
なんだかアスパスにますます似てきて楽しみです。
その後もアスパスがコソ泥ゴールを決めてハットトリック。4-0で大勝を収めました。
でもちょっと待って
このリトリートからのカウンターというゲームモデルは今現状で最も安定的に結果が得られそうです。
ただちょっとここまで差が付いたのはラッキーだったかなと笑
エイバルは去年から引き続き、展開の速いサイド攻撃と激しいプレスによる波状攻撃を持ち味としています。
大きな特徴としてアーリークロスでとにかく中央にDFのセットが終わる前にボールを放り込み、セカンドでもしっかり勝負、最低でもコーナーを取って連続攻撃、というものがあります。
セルタさんはバジャドリー戦で分かったように、サイド攻撃でも深くえぐられてのクロスに非常に弱い状態でした。
正直アーリークロスはアルゼンチンCBコンビにとっては対応しやすいようでした。
さらに、ロボツカ・ベルトランの手に掛かればその後のプレスもなんのその。
相手の中盤が高い位置を取っているので、ドリブラー隊が容易に前進できるスペースが広がっていました。
エイバルの戦い方とセルタの短所・長所が上手いように、かみ合っていたことがこの大勝に繋がっていたと考えています。
もしかしたら対エイバル戦用に編み出されたプランだった可能性もありますが、(その場合はモハメドあっぱれ。)流用して他の試合も同じ結果に結び付くかと言われたら大きなクエスチョンマークがついてしまいますね笑
果たして連敗のトンネルの先にあるのはユーロの花園か、降格圏の銀世界か、はたまた崖っぷちなのか・・・まだまだセルタの冒険は始まったばかりです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
べティス・レアルマドリードと注目の試合が続くので更新頑張ります(小声)