とあるセルティスタの落書き帳

サッカークラブ、Celta de Vigoについて書きたいことをノホホンと書いていくブログです。管理人は多忙(怠惰)のため、基本的に気が向いた時に集中更新になると思います笑 カードゲームGwentについてもチマチマ書いていきます(´ω`*)

¡Hala Celta!

セルティスタ 兼 Gwentエンジョイ勢のブログ

プレイバック!Celta! バジャドリード・バレンシア・ヘタフェ戦 ~中盤の憂鬱~

どーも!久しぶりのセルタ記事です(゚∀゚)

 

今回はジローナ戦の敗退を機に発生した、モハメドの試行錯誤についてササっと()まとめていきます!

 

 

まずは書かないと宣言していた、バジャドリー戦から(´ω`*)

バジャドリード戦 3-3で引き分け

スタメン!

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カピタンが怪我、カブラルが出場停止ということで、4バックでのスタート。

ロンカリアが右SB、コスタスが初先発でした。ジュンカも怪我からの復帰。

 

そして3センター採用でしたね。オカイを底において、イェンセンではなくロボツカがIHの位置に入りました。

ジローナ戦のキレキレ具合と3センター採用ということが相まって、ブファルが左ウィングに。シストちゃんはベンチスタート。

 

アスパスとブファルはサイドを入れ替えますし、ロボツカも左右に動き回ります。

 

一方バジャドリードは、両ウィングが下がったような4-3-3、というか4-1-4-1でした。

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アレックス・ロペスもドラヂッチ君もいなくなっちゃったので、全然知ってる選手がいない・・・。

マシプぐらいかなw

あとボルハ・フェルナンデスは37歳ってことにびっくりしました笑

 

交代で出てきた、エネス・ユナル、レオ・スアレスという新進気鋭の若手をスタメンで使わないあたりは謎でした笑

 

キックオフ!

3トップの破壊的な攻撃

前半の序盤は完全にセルタペース。特にブファルのドリブルがキレキレで、そこからチャンスを量産。ブファルはタッチラインを割るようなポジションでも生きてくるので、ジュンカのインナーラップを呼び込むことにもつながった。

(ちょっとジョニーとのコンビが見たかった( ;∀;))

一点目はジュンカのインナーラップから、マイナス気味のグラウンダークロスをマキゴメが丁寧なタッチでコントロール。一瞬、間を取って絶妙なラストパスをアスパスへ。

アスパスが完全にキーパーのタイミングを外すシュートでゴラッソ。

 

アスパスのシュート技術が凄まじいことを褒めるのはモチのロンであるが、あえてマキゴメをココでは褒めたい。

難しいバウンドのクロスをディフェンダーが飛び込めないところへ収め、アスパスの抜け出しに合うタイミングでパス。一瞬、時が止まったようだった笑。

パスを出した後も、DFの逆に走りこんでリターンと詰める準備。抜かりが無い。

スアレスがいなくても、マキゴメを相手にしなきゃいけない日本代表の運命やいかに!)

ロボツカの流動性

2点目はロボツカの剥がしから。運ぶドリブルを織り交ぜ、3人を引き付けたところで右サイドのアスパスへフリック。

アスパスの美しいクロスから、マキゴメの狡猾さとDFの不運が重なってフリーでシュートを打つチャンスが。

しっかりボレーを叩きこんで2-0.

 

ロボツカはこの時間帯、前節より気持ちよくプレーしていたかなと。ブライスが気を利かせてくれるので、左右に流動的に動くことができて持ち前の守備陣の裂け目を見つける動きが出来ていたと思う。

ただ気になったのは、それ前節のシストちゃんタスクでは??ということ。

ロボツカにやらせても・・・なんかもったいない感じ()

 

本人は中盤の底でのプレーが慣れているが、ホサべとイェンセンを使わない以上ブライスの他にIHを託せるのは彼のみ。

しかし、ロボツカの価値が3分の2ぐらいになっちゃってる気がするのは自分だけでしょうか?

 

まぁ、彼が自分なりのIHのやり方を見つけるまでの辛抱だと思えば何ともないですが。

(モハメドさん、そのための環境づくりはあなたに掛かっていますからね!笑笑)

 

その後もセルタの一方的な攻撃が続き、これはワンサイドゲームかなと思ったその後・・・

 

セルタの失速

ボールを持てない、跳ね返しても埒が明かないバジャドリーさん。

しかし前半も半分を過ぎると、セルタがみすみす流れを放してしまいます。

 

なぜ流れを放してしまったのか、イマイチ原因を探ることが出来ていません・・・

確かにイージーミスからパスをつながれることや、シュートを打たれるシーンがあってバジャドリーが乗ってきたという見方もできます。

ただ、それだけのせいにするのは何となく腑に落ちない性分でございまして・・・ご意見お待ちしております笑

 

中盤の憂鬱 その1

バジャドリーの攻撃がチラホラつながり始めると、セルタの守備は馬脚を現します。

 

そうです、「SBの外のレーン誰が見る問題」の再発です。

ウンスエ前期に大問題になっていた問題が、またもや登場。

 

今回はブファルとアスパスのウィングなので、全然戻って来ません!w

となると、中が薄くなるのを覚悟でSBで迎撃か、IHを外に引っ張り出すしかありません。

 

ハメドさんの選択はIHを外に、でした。

 

これが完全に凶と出ます。ロボツカとブライスは懸命に横スライドをしますが、逆サイドに振られると全く間に合いません!(当たり前)

SBのフォローも不十分で比較的プレッシャーが掛かってない状態でクロスを挙げられて失点しました。(1点目は逆サイド振りでアウト、2点目は中央圧縮を強いられてアウト)

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ブファルが戻ってこないので、黒矢印で示したように横スライドをする。

同サイドでは白矢印のバジャドリーの選手の動きについていけなかった・・・(ハーフスペースへの侵入ですね)

 

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そして逆サイドに展開されると・・・もうブライスはどんなに走っても間に合いません泣 

ブライス(IH)の距離の詰め方が甘くなるので(赤矢印)パス、クロスを出しやすい危険な状態です。さらに一つ内側のSBがボールに釘付け()なので白矢印の動きについて行かれない大泣

 

そして空いたインサイドレーンを駆け上がる選手をSBの二人やカバーに入ったCBが全然捕まえてくれません!!!

まあ、人を捕まえる守備ばかりやって来たので苦手なのは知ってたんですけどね

( ;∀;)

 

こうなると、バジャドリーは去年ややブレイクだった、レンタル組を解き放ち猛追。

前半に1点返され嫌な予感がし始めると、3点目をセルタが取った直後に2点目。

 

ブファルが戻ってくるようになっても、時すでにお寿司なことが多く、悲しい感じに。

 

ブファルに変えてシストちゃんを投入し、ロングカウンターが整備されたものになるものの仕留めきれず。

 

さらにブライスに変えてベルトラン。

それでも「IHが簡単に引きずり出される」という根本は変わっていませんでした。

ということで、バジャドリーの逆襲は止まりません。

 

そしてアディショナルに同点弾を叩き込まれます。

ロボツカが気合の横スライドでクロスのコースを切るも、コスタスがインサイドレーンを走る選手を放してしまい万事休す。マイナス気味のクロスからレオ・スアレスにシュートを突きさされました。

 

(ロボツカが突っ伏して絶望していたのが印象的でした・・・)

 

結局サイドの流れから3失点。勝ちゲームを引き分けにしてしまいましたとさ・・・

 

 

バレンシア戦! 1-1引き分け

打って変わって嬉しい引き分けだったバレンシア戦。

スタメン!

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かなり5バックよりの3バックに、3センターというセルタにしては珍しい守備的構成。純粋なウィング選手がいないのは一体いつ振りだ???という感じですw

ウィングポジションが無いのは、個人的には全然ウェルカムですが()

 

そしてモルがベンチ外に。モハメドさんは「バジャドリー戦は守備のカードが少なかった」みたいなことを会見で話していましたが・・・・

 

3センターはフラットな形になることも多かったです。

 

バレンシアロドリゴ、バチュアイ2トップの4-4-2!ヴァスもしっかりいましたね!(ということで図は割愛!www)

キックオフ!

中盤の憂鬱 その2 

セルタの守備は5バックになることで容易に外に釣りだされる場面は少なくなり、やや安定。(人海戦術にも近い発想ですがねw)

 

その一方で攻撃のペースはしんどかったです・・・

 

バレンシアはGKまでは深追いせず、GKからCBにパスが出るところを2トップが虎視眈々と狙っていました。セルタのCB3人衆はカブラルは横パスとロングボールしかできない、アラウホとロンカリアは楔の供給、ドリブルでの持ち出しも出来るけど不安定というメンツ。

アルバレスも最近ようやく最低限の足元になってきたというところ。安定性の高いWBへのボール出し、一列飛ばしたグラウンダーのパスはお膳立てが無いと厳しい模様。

 

ということでリスクを冒さない今年のセルタはあっさりロングボールを蹴ります。

マキゴメがしっかり拾えれば良いですが、セカンドを拾う人たちが「ちびっこ」ばかりであり、ロングボールを出す場所の工夫もありませんでした。

結果として、効率はあまり良くありませんでした。

 

さらに3センター採用のため、ロボツカが自由に動くスペースがありませんでした泣

そしてボールを前に預ける場所がFWの2つしかない場面が多く、WBの上がりを待っているとバレンシアの堅いブロックが出来上がってしまうのでした・・・

 

結局、カウンターからフラットになった3センターと最終ラインのギャップを使われて失点。

 3バック特有のハーフスペースへの積極的な迎撃をするもスルリとかわされ、ラストパスを出せる位置にパスされてしまいます。

バチュアイがきっちり決めてバレンシアが先制。

 

セルタは守備的な陣形を採用したにも関わらず、1点リードされたまま後半へ。

 

シストちゃんとオカイを入れ替えて、最初の3節と同じ形へ。完全にカウンターで追加点を取られるのが先か、追いつくのが先かという博打でしたが・・・w

 

さらにカピタンを下げて、エッカート君を投入。サイドにアスパスを持ってきてゴール前に飛び込む人数を増やします。

 

なんとかアスパスがゴールをねじ込んで1-1の引き分けになりましたとさ。

 

ヘタフェ戦 1-1引き分け

消化不良だった引き分け。

スタメン!

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4バックにして攻撃の枚数を増やしつつ、ウィングより守備が出来る人たちをサイドに使おう!がテーマですね。

最終ラインはヘタフェのロングボール攻撃に耐えられるような設計に。CBは対人最強のカブラルと、試合途中のポジションチェンジも出来て、ヘディングも強いロンカリアを置きました。

 

そしてイェンセンが満を持して登場!本来のセンターではなくサイドでしたが・・・

 

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イケメンは正義。

 

キックオフ!

ヘタフェは、ごついの速いのを並べてキック&ラッシュ!

カウンターはリーガ仕込みのプレミアのチームのようでした・・・

 

いままでこう言ったチームは苦手としていたセルタさん。今回も苦戦しましたが、苦戦の内容が違いました・・・

 

いつもだったら、ポゼッて圧倒してるけど点が入らず、縦ポンorクロス爆撃で失点!なのですが・・・今回はこっちもキック&ラッシュに付き合うという謎展開。

 

ヘタフェのプレスに対してサクッとロングボールを蹴っていきます。マキゴメの勝率は悪くは無いので、セーフティーに行くときは良いのですが・・・

 

CBがちゃんとボールを持てている時までロングボールは・・・ちょっと勿体ない感じがしましたね。

ロングボールも少しは工夫があって、マキゴメがCBを引っ張ることで2ライン間のスペースが空きます。そこでブライスが受けようと試みるのは面白かったですね。

 

中盤の憂鬱 その3

サイドでの圧倒的な火力を捨てた代わりに、細かく崩していくことでセルタはヘタフェの堅い守備を壊そうとします。

ただ即席のクアトロピボーテでは、小さなズレが発生してしまい、なかなか良い形でシュートまで持って行くことが出来ませんでした。

特にイェンセンは動きが固く、前を向いて仕掛けるシーンは少なく感じました。カピタンが上がる時間も作ることが難しく、サイドでの不慣れなプレーが散見されました。

 

(試合後の会見でもサイドで出場できたのは満足だけど()、8,6,10番の位置ならどこでもいいよ!もっとできるもん!的な発言が飛び出していました笑)

 

ヘタフェのカウンターに苦しめられる中、セルタは唐突に先制点を奪います。

カピタンの絶妙なロングボールがGKソリアのミスを誘い、マキゴメがゴール。

鬼のような体の強さを見せつけたのでした。

 

しかしボール保持で落ち着くことが出来ないセルタは、アラウホを入れて3バックにした瞬間に失点。完全につなぎ目を持ってかれました・・・

残り10分でシストちゃんを投入するも、空気だったのでした・・・( ;∀;)

 

ということで、負けなくてよかったような勝ちきれなかったような消化不良な引き分けとなりました・・・

 

 

ここ3試合の感想・まとめ

ここまで中盤の機能に注目して、3試合を振り返ってみた。

正直、自分がセルタを見始めてからは、中盤といえば過労死のイメージが強かったw

抜かれたら最終ラインが丸裸という緊張感の中でアグレッシブにプレスをかけ、カウンターの場面では前線へ走り込み、カウンター返しに対して狂ったようにプレスバックするイメージである。

FWはウィンガー含めて3枚、SBは攻撃的、CBの一枚は出来れば足元の上手いやつ・・・といったようにやりたい攻撃、守備のプレーモデルに合わせた選手選考をすると、中盤は辛いタスクになってしまうのである。これはセルタの財政規模、その他もろもろを考えた時に割り切らないといけない部分とも言える。

いうなれば、「理想を追い求めるが故のしわ寄せ」が中盤を過労死に追い込んでいたのである。

 

今季は中盤のメンツがガラッと変わった。

どんなにチーム状況が苦しくても、セルタのダイナモとして活躍してくれていた、ヴァスとパブロが抜けた。そして不器用ながらも、必死に自分の出来る仕事をしていたラドヤとホサべは構想外に。

そして去年見つけた宝石、ロボツカとブライスを筆頭に、新加入選手たちがチームの中心を担うことになった。

明らかに選手のクオリティは上がっているのである。

 

しかし、なんか期待よりパフォーマンスが低いのである。

 

機能停止、とは言わないものの機能不全といった感じである。

 

これは理想を求める、というよりかは「バランス・安定性を追い求めるが故のしわ寄せ」だと筆者は考える。

 

CBは多少足元を捨ててもゴツイ奴を並べて、GKもシュートストップを重視。すると、ビルドアップのタスクは中盤の比重が必然的に高くなる。

さらに前線の枚数を落とさない、優秀なSBを上手く使う、といったことを考えると、中盤の枚数を削るしかなくなるのである。(アンカーを置いている暇はない!という考え方)

 

となると、ビルドアップ能力に長けた選手を並べ、攻撃の厚みを出すためのタスクを同時に課すことになってしまう。

役割が被ってしまっていたり、他のポジションからのフォローが歪な形になってしまっているのである。

 

結局のところ、安定を求めるための不安定さという禅問答のような問題が発生しているように感じる。

ハメドは前線・中盤・最終ライン・GKで役割を分担する傾向がベリッソ・ウンスエに比べて強い。(分担が単純、といったほうが適切かな?)だから悪い、という単純な話でもないのだが。

しかし、分担が分断になってはならないことは事実である。

個人的な好みの問題?

つまるところ、モハメドのサッカーはつまらん!と言いたいわけではなく、安定性を求めて組み立てているのに、不安定性を生み出すやり方はよしてくれと言いたいのである泣

守備からプレーモデルを考えるのはウェルカムなのだが、個人的に守備的なのに守り切れない、攻撃もパッとしない、というのはやや苦痛なのである。

(まあ、過去3シーズンでリスクをあまり省みず、特攻する場面が多かったのを見ているので、脳みそが焼き切られているだけかもしれないがwwww)

 

最後はちょっと自分の個人的な好みになってしまったが、ハメドさんには是非ともセルタのサッカーのフォースのバランスを見つけてもらいたい。

 

May the Force be with ”El Turco!" !

 

大変冗長な文章でしたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!

次回はもうちょっと余裕をもって書ける記事にしたいと思いますw